いきのこれ!社畜ちゃんの感想

今回は漫画。『いきのこれ!社畜ちゃん』の感想。


関係ページリスト

ツイッター
原作者のビタワンさん
作画担当の結うき。さん
スピンオフ作品『いきのこれ!社畜ちゃん~後輩ちゃんオタ活動記~』の作画担当の涌井想太さん

公式ブログ


まずは形式から。メインコンテンツは毎週日曜日の20時過ぎにツイッターに投稿されている4コマ漫画です。土曜日にもスピンオフが投稿されています。こちらは社畜ちゃん以外の登場人物がメインで仕事外の内容が多いです。
これまでに投稿された分は公式ブログで見れます。
単行本も3巻まで発売中です。
ニコニコ静画でも読めたりするらしいです。

メインではないコンテンツもたくさんあります。実はこの記事書くために調べて初めて知った内容もあったので公式ブログの一覧を確認推奨。
動画なんかは以前目にした時よりも圧倒的に増えていてびっくり。
ビタワンさんも社畜ちゃんもIT企業勤務なので、プログラミング関連とかが目立ちます。

内容について
主人公である社畜ちゃんは都内にある普通の小さなIT企業に勤めています。システムエンジニアという職種だそうです。終電帰宅や休日出勤が恒常化しているようですね。まあ名前が社畜ちゃんですからね。
百合豚としては社畜ちゃんの交友関係が気になるところです。後輩ちゃんから慕われ、先輩さんの家に頻繁に泊まり、同期ちゃんとはお隣さんでべったり、バイトちゃんの憧れの存在、妹ちゃん(唯一の名有り、小春ちゃん)はお姉ちゃんを養うとまで宣言……と全正面作戦状態です。第二次世界大戦のドイツでももう少しおとなしいです。
題材が題材なだけにブラックなネタもありますが、誰でも共感できるネタも多いです。プログラミングなんかも本編で登場する時は知識がなくても大丈夫です。そこら辺は配慮されてます。


社畜ちゃんという企画そのものの在り方について。
TwitterやPixivで話題になった漫画がweb漫画として掲載されたり単行本が出たりすることは、今時そう珍しいことではないです。その流れの初期勢の一角が社畜ちゃんです。同時期にはついったーさんあたりも似たような流れを辿っていたと思います。
社畜ちゃんブログを見ると最初の漫画(作画が結うき。さんになる前)は、なんと2014年12月!そして単行本1巻は2016年5月。私も正直いつから社畜ちゃんを知っていたのかわかりません。少なくともリンゴスレイヤー社畜ちゃんはリアルタイムでプレイした記憶があるような……ってレベル。
涌井想太さんのスピンオフは後輩ちゃんやバイトちゃんに焦点が当てられた話で、こちらも単行本出てます。
フルボイス動画やアラームアプリなんかもあります。
スピンオフは例外かと思いますが、全体的に作者のビタワンさん自身で企画、実行している感じです。宣伝も恐らく最も大きいのはビタワン先生のツイッターでしょう。
最近では出版社が宣伝も何もしてくれないからと作者さんがツイッターで頑張っている様子を見かけることもあります。ビタワンさんの場合はメインの読者層が自然と社畜ちゃんを目にする環境を何年もかけて作り上げたので、どちらかと言うと出版社が主体で宣伝をする必要はあまりないのかもしれません。

社畜ちゃんは百合豚、社畜、スマホゲー課金廃人、学生など様々な立場の人が楽しめると思います。一方で、SNSや掲示板を利用しない人はパロディネタを楽しめなかったり、そもそも興味のない話題が出てきたりするかと。
ツイッターで新規層をさらに取り入れるためには、わかりやすくて連続性のない話題が望ましいです。しかし今まで社畜ちゃんを追ってきた人々に需要があるのはキャラクターの掘り下げや新たな関係、新キャラの登場などでしょう。
これから先、漫画の内容も社畜ちゃんという企画全体もどのように進んでいくのか、前例がそうそうない経緯の作品なので予想がつきません。

今のところは打ち切り候補ではない……というようなことを少し前にビタワンさんが言ってましたので、しばらくは安心して見守れますね。

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