今回はバンドックのソロ用テント、ソロティピー1の感想です。
ソロティピー1は私が初めて購入したキャンプギアのひとつだったりします。
タープ泊に流れつつも2年以上買い増しも買い替えもしていません。
概要
ソロティピー1は名前の通りソロ用のコンパクトなテントです。もちろんティピー型。
ポリエステル素材とTC素材があり、販売終了品も含めるとそれぞれが2色展開です。
今回紹介するのはコスパに優れたポリエステルの方です。素材と前室の広さ以外にはほぼ差がないので基本的には同じモノです。
完全にソロ用ワンポールテントといった製品で、2人が寝るのは困難です。
サイズは床が縦横2.4mの正方形で高さが1.5mです。重量は2.2kgで、耐水圧はフライシートが3000mmでインナーテントのフロアが5000mmとなっています。
耐水圧は余程の雨でない限りは問題ない数字です。ワンポールテントの場合、フライシートの傾斜によって水が流れるので多少雨に負けても上から水滴が降ってくることは少ないかもしれません。
値段は実売1万円くらいです。
インナーテント付きでこの値段はかなり良心的。
良いところ
・設営が楽
私がこのテントを使い続けている最大の理由です。
4隅にペグを打って中にポールを立てればほぼ終了です。あとはお好みでペグを増やすだけ。
インナーテントも吊るすだけだし、虫が少ないならそもそも必要ないです。
・撤収が楽
テントは濡れた状態で放置するとカビが生えることがあります。雨の日の撤収なんて考えるだけで嫌になります。サイズが小さいほど拭き取るのも干すのも楽です。
・風に強い
ドーム型テントと違い、ポールは直立している1本のみなので余程のことがない限り折れません。
河原で台風みたいな勢いの強風に煽られた時もペグは抜けましたが幕とポールは無事でした。
・軽い
TC素材や大きいテントと比べると軽いです。
登山用には及びません。
悪いところ
・デッドスペースが発生する
ワンポールテントの宿命として、ポールが立つのでテントの真ん中が使えません。
さらに端の方は高さがないため小さい物を置くことしかできません。
テント内の半分は就寝スペースになるので真ん中を空ける意味はないし、荷物もテント内のどこかには置くことになるので、それほど不便には感じません。
雨の日にテント内だけで過ごすという使い方は辛いので、その場合はタープを使うべきだと思います。
二又ポールを使うという手段もあります。しかし前述の通り自然に奥の寝床スペースと手前の前室に分かれるのであまり恩恵がなさそうです。
・設営場所が限られる
ペグ打ちが必須です。風に飛ばされなければいいドーム型テントと違い、ペグがないとそもそもテントが建ちません。
地面が多少傾いていても設営できなくはないですが、たまたまペグを打ちたいところが凹んでいたりすると難易度が上がります。
最低でも4本は鍛造ペグがないと不安です。
・狭い
完全に1人用サイズです。テント内で快適に過ごすならチェアを使わないお座敷スタイルにすると良いと思います。天井の低さが気にならないだけでも広く感じられます。
コットを使う場合、中で組み立てるのはほぼ不可能。外で組み立てたコットを中に入れるか、コットの上に被せるように設営するかのどちらかです。
コットを入れるとこんな感じ。
・結露が発生しやすい
幕が1枚だけでTC素材でもないので、朝起きると結露でテントが濡れています。幕を軽く叩いたり引っ張ったりして水滴を落とすと乾かしやすいです。
インナーテントは先に外して干さないと地面と接していた部分を拭き取るのが大変です。
まとめ
ソロ用のワンポールテントなので、小さいことによるデメリットをどこまで許容できるかが重要です。
登山用のソロテントに比べると前室がとても広いので、扱いやすくはあります。
テントは寝床と荷物置き場だと割り切ればとても優秀です。
正直なところ使い勝手はテンマクデザインのパンダの方が良いのではないかと思います。あちらはテントの前後を両方広げて出入り口にできます。目立つ差はそれくらいなので価格差とデザインをどう考えるか次第です。
冬キャンプにも一応使えます。普通に寒いです。スカートはないので隙間風は覚悟の上で防寒して挑みましょう。