大洗キャンプ場はいいぞ

 ガルパンはいいぞ。



という訳で大洗キャンプ場の紹介です。




概要


大洗と言えば海。大洗キャンプ場は海へ徒歩で行けるけれどキャンプサイトから直接海を見ることはできないくらいの距離感にあります。


周囲は市街地で、スーパーが隣接しているほどです。


キャンプ場が単独で存在しているのではなく、幕末と明治の博物館という施設と敷地を共有している形になります。




料金、利用手順


予約不要のフリーサイトと予約必須のウッドキャビンがあります。


2021年下旬の今、フリーサイトは新型コロナ対策での入場制限があるらしく、キャンプブームと相まって土日には開場時間前に満車になるという地獄が形成されています。


一方、私が訪れた平日は夕方に設営している方もいたので急ぐ必要はないのかもしれません。



料金


フリーサイトは大人1300円、駐車料金が普通車1500円、オートバイ500円です。



利用手順と場内環境


キャンプ場に入って真っ直ぐ進むと事務所があるので、そこで受付と支払いを済ませて駐車札を受け取ります。その札を地面に刺しておけば車を置いておかなくても場所取りができるので、自由に外出できます。


大洗到着後に最初にチェックインだけ済ませてから観光や買い物をした方が良い場所が取れます。


あくまでも車を置くスペースしか確保できないので、設営する場所は後で探すしかありません。


他人の車の隣に設営したい人はいないと思うので、自分の車のすぐ近くは高確率で空きます。それはそれで車を傷つけたりしそうで怖いですが。


消灯時間は22時とのことでした。


チェックアウトは10時です。


支払いなどは受付時に済んでいるので、駐車札だけ返却したら勝手に帰って大丈夫です。


ちなみに私は土曜チェックアウトで9時に撤収したら入れ替わりでそこに設営した人がいました。


金曜なら14時に設営しても取れた場所が9時に埋まったということです。土日に行く方は覚悟を決めてください。


水場とゴミ捨て場は数ヶ所あります。ゴミ捨て場は燃えるゴミとビン、カンだけでなく焚き火の後の灰や空になったガス缶、ダンボールなども捨てられます。


トイレはひとつだけなので、注意が必要です。


キャンプ場の利用者は博物館の割引もあるそうです。




サイトについて





松林の森林サイトといった様子です。地面は傾斜がある場所もありますが、平らな場所の方が広いのでワンポールテントでも問題ないと思います。


松は落ち葉が無限に降ってくるのと、あまり日除けにはならないのでタープはあった方が快適な時期が長そうです。真冬なら必要なさそうですね。


松の木はハンモックなどの設営に利用することはできません。松ぼっくりはたくさん落ちていたので、ゆるキャン△で見た焚きつけができます。


地面はある程度柔らかく、個人的には今まで訪れたキャンプ場の中で最もペグが打ちやすかったです。雨の日には相当ぬかるむ予感がしたので、その場合は鍛造ペグがあった方が良さそうです。


サイト内は車移動用の通路と設営場所に分かれていて、通路は平坦なので余程車高を下げてない限りはどんな車でも問題ありません。


景観は良いですが、市街地なので付近の車通りは多少あります。たまに爆音バイクが通ることも。




周辺について




ガルパン最終章の看板を掲げたセイブというスーパー。なんとキャンプ場のお隣さんです。ここで大抵の物は手に入ります。薪も売ってますがキャンプ場で買った方が安いです。


大洗はそれほど広い街でもないので商店街や海沿いの商業施設ならキャンプ場に車を置いたまま歩いて回ることも不可能ではないです。私はやりました。1万6千歩ほど歩くことになったので普通の人は敬遠する距離です。


素直に車かバイクで移動するとして、マリンタワー隣のシーサイドステーション内にある『まいわい市場』は地元産の食材などが手に入りやすいのでオススメです。


ガルパンおじさんにはウスヤ精肉店も良いと思います。精肉店ですが揚げ物中心にその場で食べられる物を販売してます。朝早くから営業していて駐車場もあるので帰りに寄りやすいです。


串カツとから揚げを食べました。串カツは1本100円、から揚げは170円くらい。量を調整しやすいし財布にも優しいです。外はパリッと中はふわっとしてます。お茶はサービス。





温泉なら潮騒の湯という施設があります。食事もできるしお土産も売ってます。


日替わり定食。観光地価格で1100円でこれなら良い感じかと。味噌汁がおいしいです。






まとめ


大洗キャンプ場はとにかく利便性が高いです。徒歩圏内で食材は揃うし、車で5分圏内で観光もできます。


キャンプ場単体で見ても予約不要でゴミも捨てやすいし料金も高くはありません。


しかも猫がいます。なでても全然逃げません。可愛いです。





STAX SRM-006tSとSR-L500 mk2の感想


オーディオ沼に足を踏み入れてから早数年。


自分の環境に満足しつつも新しい刺激が欲しくなってきました。


そんな時に思い出してしまったのです。


いつかのヘッドフォン祭で聴いた静電型イヤースピーカーの音を。







入手経路と価格


STAXなんて高嶺の花。と思ったけど約20万のHugo2を買っておいて今更何をって話ですね。


散々迷った挙句、無試聴で購入することにしました。基本的に試聴はするべきだと思いますが、新型コロナ的に東京行くの躊躇われるし、この手の遮音性が低い製品は店舗で試聴しても周りがうるさくて音量上げて過剰に聴こえるのが常です。


フジヤエービックで、アウトレットのSRM-006tSが64,800円と中古のSR-L500 mk2が57,900円。

これに加えてステレオミニとRCAをつなげるケーブルをエレコムで、安物だけどノイズフィルターはついてる電源タップをヤザワで用意し、合計12万円台に収まりました。


残業0時間だった場合の私の手取り月給に近づきつつありますが、STAXと考えれば安く済んだ方だと思います。





概要


SR-L500 mk2は、現行機種の中では真ん中くらいのモデルです。mk2という名の通り無印のL500の改良版です。


リケーブル可能になったり、装着感向上のために発音ユニットとヘッドバンドの間がアルミ製の新形状になったりしてます。


今回は中古購入でしたが、運良くキズもなくエージング済みくらいの感覚で使ってます。



SRM-006tSは、真空管ドライバー(アンプ)のエントリークラスといった立ち位置です。今となっては一世代前のモデルですが、STAXはモデルチェンジで音が大きく変わることもなさそうだし信頼性も高そうなので、気にしなくていいと思います。


今回はB級品とのことで、キズは有りますが見た目だけの問題でしょう。


STAXのイヤースピーカーは通常のヘッドホンアンプでは鳴らせません。スピーカー用のアンプでも無理です。


パワー不足とかではなく、根本的に発音するための仕組みが違っているのです。

つまりSTAX製品はほぼセット購入前提の上に他の環境に流用できません。

私は据え置き環境をほとんど持っていなかったので気になりませんでしたが、人によってはハードルが高いかもしれないです。

社外品のアンプやら何やらは存在しますが、自己責任ルートです。





音について


真空管とトランジスタの違い、電源の差、その他諸々で音は変わります。あくまでも私の今の環境ではこうなった、というだけの話です。

DACはHugo2です。

手持ちのDP-X1Aも試しましたが、低音再生能力と音場が全然違ったのであまり使っていません。


駆動方式が違うだけあって、他のヘッドホンとはかなり毛色が違います。


開放型ヘッドホンも平面駆動型ヘッドホン(ダイナミックドライバーの一種)も持っていますが、独特な音だと感じました。


解像度が高いというよりは音が明瞭という感覚です。

薄い振動板のおかげか、耳元で音が鳴っている感覚はしないのでヘッドホン苦手派の人でも試聴の価値はあるかもしれません。しかしそんな人はこの記事を読みません。無念。


静電型は低音再生が苦手という評価を散々目にしましたが、低音の量感は標準的なラインだと思います。もちろんドンシャリヘッドホンと比べたら少ないです。あくまでもマニア向けの「フラット」という単語が80%くらいの確率でレビューに入っている世界での標準。


先述の明瞭感の恩恵でベースの音は追いやすいですが、低音の分離は音楽としてのまとまりを失いやすい諸刃の剣。


低音に限らず曲によっては特定の音が浮いてしまうことがあります。


分離感の他にも高音が滑らかでギラついてないという特性もあり、音が少ない曲を大きすぎない音量でゆったり聴くというシチュエーションを想定して音作りをしているのかもしれないと感じました。


静電型ドライバーをツィーターにしたイヤホンは試聴したことがありますが、その時に感じた滑らかさとはまた違った印象でした。


音の一部が丸いのではなく、出てくる音全体で荒っぽさがないのです。

ヘッドホンでいえばプリンことHD598がそうですが、耳当たりの良い丸い音は解像度が犠牲になるのが普通です。


STAXは丸さと繊細さを両立しているという点で他のヘッドホンとは一線を画しています。


それがどういう結果を招くかというと、音量を上げがちになります。

ほとんどの方は同じ音質なら音量が大きい方が『いい音』と捉えてしまう傾向があります。

もちろん静電型イヤースピーカーなんて代物を本当に買ってしまう輩はそこら辺考えながら聴くとは思いますが、長期的には耳のことを考えたら音量はある程度に抑えるべきなので自制心が求められる製品でもあります。


ただし、音量を上げやすいという特徴はHugo2にも共通する要素なので上流との相性で特別私の環境がそうなっただけの可能性もあります。

同じくらいの実力のDACは残念ながら手元にありません。

音が刺さりにくいのはイヤースピーカー側の特性として確かだと思われます。





使用感


いくら静電型が特殊とはいえ、基本的には他のヘッドホンと同じです。

専用アンプも電源を入れたら入力を選択して音量を上げるだけの簡単操作です。


真空管アンプだからか起動には10秒くらいかかるし、その後も暖機運転をした方が音がいい気がします。

ポータブルオーディオの感覚でサクサク使える代物ではないです。



装着感は見た目から想像していたよりは良いくらい。側圧弱めなのでヘドバンでもしない限りは問題ないでしょう。

地味にイヤーパッドが傾斜しているので意外と頭にフィットします。

ヘッドバンドの長さは調整可能です。どのあたりが適切なのかわかりにくいですが。


注意点としては振動板が湿気に弱いことが挙げられます。

お風呂上がりの使用はNGです。

あからさまに防御力が低いので総じて取り扱いに気をつけましょう。





まとめ


静電型という個性はとても楽しいですが、これ1本でゲームも動画も全てこなすのは難しいです。

音の相性が出やすいのもありますが、取り回しが悪いので基本的にはじっとして動かない時に使うものです。

ベッドでゴロゴロしながら使うには不便かも。


見た目も虫カゴなので、人を選ぶ機種と言えます。


矢継ぎ早に最新機種が投入されるポータブルオーディオの世界に疲れたら、こういう環境でゆったり過ごすのも悪くないと思います。


引き返せないタイプの沼の気配も濃厚ですが、それもまたいいんじゃないでしょうか。

FitEar ROOMのリケーブルについて

そもそもリケーブルとは




イヤホンやヘッドホンにはケーブルを交換可能な製品があります。近年の高級機はほとんどそうです。

ケーブルが断線しても使い続けられるし、発売後に普及した物まで様々な接続端子に対応できるという地味に大切なメリットがあります。




しかしオーディオオタクとは何でも気にする生き物。

すべては『音はどうなの?』の一言に集約されていくのです。

今のオーディオ界隈にとってのリケーブルは、好きな音を追求するための手段として認識されている面が強いです。





リケーブルという言葉自体がスラングなので、人によって微妙に使い方が違います。ケーブルを交換するという行為を指す場合もあれば、交換用のケーブル自体をそう呼ぶこともあります。

こんなページにたどり着く方はネットスラングの曖昧さには慣れていることでしょう。細かいことは察してください。








試してみた




リケーブルを入手





FitEar ROOMというカスタムIEMを純正ケーブルで使っていましたが、今回はALO AUDIOのSXC24IEMというケーブルに換えました。

端子はステレオミニ。




正直なところ私はリケーブル懐疑派でした。確かに音は変わるんだろうけど、それ程大きな差にはならないだろうと。

そんな私がなぜリケーブルに踏み切ったかと言うと、某イヤホン専門店のセールで中古品が6000円になっていたからです。

『いや6000円って高くね?効果があるか疑ってる物にそんな金出すか?』と思ったそこの貴方。まだ間に合います。オーディオは程々に。





このケーブルは新品で約4万円で販売されていたようなので、実は6000円なら安い方だったりします。

FitEar2ピン端子のケーブルは少なく、新品で安い物を探したり自作したりしても似たような金額になってしまうという事情もあったりします。

MMCXや普通の2ピンなら選択肢があるのでもっと気軽に試せるはずです。






音について



全然違いました。



最もわかりやすい差は解像度で、本当に同じドライバーなのかと不思議になるくらいです。

ROOMは聴き疲れしにくい柔らかめな音ですが、シャキッとした傾向になりました。

中高域をやや抑えて低域に寄せたことで刺さりにくくなってはいますが、長時間使用なら純正ケーブルの方が適していると思います。



純正ケーブルは音源が中域に偏ると平べったくなることがあるので、音の立体感を常に高いレベルで要求するならSXC24IEMですね。



定位については純正ケーブルだと気にならないという感覚なのに対して、SXC24IEMは良いという感覚です。じゃあSXC24IEMの方がいい……とはいきません。

定位という概念は気にしだすとキリがないので綺麗に意識から外れるならその方が好ましいことも多々あります。

これも結局は音源次第。







取り回しについて


FitEar端子なだけあってコネクタ部分はある程度の強度がありそうです。

それでも頻繁に抜き差ししたくはないと感じるレベルでした。

ケーブル聴き比べはその場で交互に何往復も聴いてみるのではなく、一定期間ごとに交換するくらいに留めておきたいところです。




タッチノイズは純正とさして変わらず。ケーブルクリップとかで軽減する前提で作られているのだと思います。

純正ケーブルは癖が強くて使いにくかったですが、SXC24IEMだと多少は緩和されます。

どちらにしても一般的なケーブルよりは遥かに跳ねやすく扱いにくいです。本当にケーブルクリップは必需品。

幸いFitEarのケーブルクリップは優秀なので結果的には大した問題にはなりません。






結論




リケーブルは高級ケーブルなら変化は明確に感じられます。

ただし価格も含めて総合的に考えるならコスパは当然悪い。

あくまでも既に気に入った機種を持っている人がそこから先を目指して購入するものといったところ。

特にカスタムIEMはイヤーピースがないので安価に済む音質調整手段が少なく、耳にしっかりフィットするのでケーブルの取り回しが多少悪くても致命傷になりにくいので恩恵が大きいかもしれません。





私はHugo2ユーザーなのでステレオミニ端子のケーブルを用意しましたが、バランス接続をするために結果としてリケーブルの必要に迫られる場合の方が多数派でしょう。

ケーブルを何本か持っておくと、音の変化がバランス接続によるものなのかケーブルの差なのかを確認することができます。

今回は思っていたよりケーブルによる差が大きかったですが、当然音が近いケーブルもあるでしょうから聴いてみるしかありません。

最終的に本人が満足できる音ならそれでいいのがオーディオですが、そこに至るまでの試行錯誤も楽しいものです。