進化系Colors感想

進化系Colors

刀使ノ巫女の後期OP曲です。歌詞について触れる際、ガッツリとネタバレします。ご注意ください。というかこの記事、本編の感想なのでは?





ネタバレがいきなり視界に入ってしまっても申し訳ないので、まずは純粋に音について。



バンド系です。そしてメインキャスト6人で歌うので、パート分けがあります。普通のバンドだとボーカルはせいぜい2人までなので、ちょっと新鮮ですね。


最初は音少なめで軽やかなドラム。左にはギター。個人的に左右どちらかに全振りした音は苦手ですが、この曲は比較的気にならないです。
薄めのオケで主人公ボイス堪能タイム。『だって夢中で』のところの息の感じとか可愛い通り越してエロいですよね。



ボーカル交代して姫和パート。最初の可奈美パートが落ち着いて小さめの声を出してる雰囲気(音量小さいという意味ではなく)だったのに対して、ちょっと声張ってきてます。透き通ってる系の声で綺麗。ひよりんボイスは目立つ!オケは右にも音が入ってバランスよくなりました。左ギターとは違って低めで厚めの音です。声とのギャップがあって、可愛い可愛い大西さんが歌ってても、かっこいい音としてまとまってます。



沙耶香→舞衣パートはギターが左右差なくなりました。やっぱりヘッドホン、イヤホン環境ではこの方が良いですね。
沙耶香の声はおとなしいですが、特徴的。音の強弱が激しいながらも最後の『けど』とかの伸ばし方が特に沙耶香っぽいです。
マイマイは「特徴的!」って感じの声ではなく、耳に優しい。同じ和氣さんの片桐早苗様とはかなり違う印象です。
全楽器がリズムを刻んでいて、音の強弱は再生環境で差が出ます。INAIR M360とか特にここのドラムが気持ちいい。



そしてエレンと薫。短いです。音的には均等にパート振ることもできないと思うので仕方のないことです。
エレンは主人公感ある声してますよね。エレンらしい元気な歌い方。
薫は不思議な声です。甘くてイケメン。ソロが短いのは本人的には嬉しそう。
ここも音そのものは好きですが右だけのギターが気になってしまうところです。低音強めかつ開放型のHD598で聴くとドラムの迫力が際立ちます。



そしてサビ前。全員で歌うパートへ。低域のドラムの強さを引き継ぎながらギターが暴れ始めます。盛り上げどころですからね。



サビはボーカルが中心です。ドラムもギターもサビらしい勢いを見せますが、一歩退いてくれてる。
最初の『重なる』だけは少し音が詰め込まれ気味ですが、それ以降は綺麗に伸びる歌声を楽しめます。ここは特に聴きやすくて何回でもリピートしたい。
するっと入る可奈美ソロ。さすが主人公。ここの一節でちょっと落ち着くというか、加速しすぎないようにブレーキといった様子。
サビは全体通して明るめな音でしたね。



1番→2番サビ前まで→間奏→ラスサビ
という構成の曲でした。2番はまた全員の声がすばらでしたし、間奏も勢いがあって好きですが、全部語り出すと長いので総括へ。
声の可愛らしさとオケのかっこよさを両方ガッツリ味わえる曲です。疾走感があり明るい雰囲気。
唯一の苦しかったのは音の左右振り。ギター片側だけは引っかかれてる感じになってしまいます。









刀使ノ巫女を最終話まで見てから歌詞を見ると幸せになれます。作詞作曲のやしきんさんに感謝の気持ちをツイッターで伝えようか30分悩むくらい最高です(怖気ついて送れませんでした)。



順番通りにいきます。歌詞見ながらか、聴きながら読まないとわかりにくいかと。
可奈美パートで始まります。普通に考えると、導かれていたのは可奈美で、導いていたのは美奈都です。普段から剣術バカなのに寝てる間まで稽古した可奈美は今になって周囲との差に気がつく、と。
しかしこの歌詞は意外と当てはまる場面が多いと思います。学長なんて良し悪しはともかく全員が生徒を導いていますし、現役の刀使同士でも誰かが誰かを導いているシーンはあります。そもそも刀使ノ巫女というアニメ自体が20年前の刀使から現代の刀使へ、あるいは母から娘へと様々なものが受け継がれていく話です。そう考えると最初のこの歌詞は作品全体に向けられたものでもあるのかもしれません。導かれて、歩き続けて日常へと帰るのが最終話ですし。
念のために言っておくと、このオタク特有の深読みが正しいという主張ではなく、好きな作品に対してこういうことを考えるの楽しいよねって主張です。間違っていていいんです。(むしろ間違っている自信がある)



次のひよりんパートへ。
意外なほど速く進んでいるのは姫和で、それでも可奈美に届かない。まあイチキシマヒメと融合しても雷を切られましたし。
こちらも当てはまる要素がたくさんです。味方になってから若干影が薄くなった親衛隊は、まさに全員が必死に走っているのに手が届かない人達(でした)。
20年前にも美奈都を追いかけていた江麻さんがいて、篝さんもそれっぽい気配を出してます。
メインメンバーでも舞衣ちゃんは特に可奈美の孤高っぷりに心を痛めてそうです。



運命が形を変えながらもつながっている……まさに刀使ノ巫女ですね。さっきから同じこと言っててジェットストリームアタック状態。
ここはそのままの意味でしょう。というか概念的な歌詞なので、最初から深読みした結果みたいな内容。
刃にこめる、は可奈美から沙耶香へ、沙耶香から歩へと、想いが受け継がれていったシーンを意識しての言い回しかと。私は沙耶香の変化がすごく嬉しくて、これが保護者の気持ちなのか?と気持ち悪いことを考えていました。



サビです。重なる日々とか、新しいわたしたちとか、みんなで一緒にいる感じが素敵です。最終話を見た今は、あの後みんなはどんな日々を描いていくのかなー、と妄想しては尊さに悶えるばかりです。
ひよりんには申し訳ないですが、『高鳴るその胸は  無ぇ』というネタは笑ってしまいました。ただ不思議なのが篝さんは結構あったのにネネ判定では姫和には将来性がないんですよね。ネネの執着心の強さからすると物足りないということか、比較対象が強すぎたのか。
自由を忘れた鳥籠から飛び出す……またしても沙耶香ちゃん案件!ここも深読みしておくと、紫様が20年の時を経て自分自身を取り戻せたことも、この歌詞に該当しそうです。大荒魂サイドからしても同じことかもしれません。タキリヒメは人間を信じ、イチキシマヒメは紫のために姫和と共闘し、タギツヒメは人との縁を得ました。みんな頭で考えるよりも強く、心にならって飛び出すことができたと思います。



2番の前半は素直にひよりんパート。優しいからこそ傷ついていた姫和ちゃん。御前試合前は可奈美をガン無視するくらい余裕がなかったことも懐かしい。
運命に翻弄された可奈美と姫和。この流れで『未来へのキャパシティくれたっていいじゃない』を可奈美が歌うとプロポーズに聞こえますね!結婚して。
何かが変わったり、変わらなかったり。変わるものばかりに目を向けがちですが、変わらなかった部分もあります。薫とエレンは全体的に変化が少ない組ですね。戦闘でも日常でも、不器用だったり生真面目だったりする他のメンバーを支えてくれていました。



目にしたもの、手にしたものすべてが理由。最終決戦から隠り世からの帰還まで、この一文に尽きます。タギツヒメとの渡り合いも親子の出会いも、仲間と未来へ向かうことも。すべては縁があったから。
聞こえたその声はしがらみの枷じゃない……これまた広い意味がありそう。ですが一番に思い浮かぶのはタギツヒメ、タキリヒメ、イチキシマヒメです。彼女達と刀使は戦ったり信じたり、色々ありました。姫和からすれば荒魂は自分を縛る運命でしたが、最後には自分を隠り世から仲間の元へ導いてくれる縁になりました。物語としても荒魂はただ倒すだけの敵ではありませんでしたね。



全体を通して考えると、タイトルが進化系Colorsなのはピッタリでした。歌詞にも色をイメージした部分が多いですね。
私もそうですが、この曲については最終話が特に印象深いという方が多いでしょう。可奈美は美奈都先輩にお母さんとして甘えることができて、姫和は後悔はしていないと笑う篝さんを見ることができて。テロップでも最後に桜色の中にドーンと登場して、進化系Colorsという曲が刀使ノ巫女の中でも重要な存在だとわかります。

言葉の端々も、文章としての意味も、刀使ノ巫女のOP曲として完成された、本当に素晴らしい曲でした!

INAIR M360感想



7月18日。ついに!ついに!この時が来ました!INAIR M360着弾!




はじめに

今回は長文化への対策として、段落を独立させて、ほぼ順不同で並べました。要するに太字で中央寄せの見出しだけを読んでいって、気になったらその下の文章も読めばいいと思います。順番は気にせずどうぞ。最後のまとめから読むのもいいかもしれません。






使用期間が多少出てきたので追記

最初は音の硬さというか、リスニング向きではない雰囲気を感じました。が、気がつけば消えていました。しばらく使っているうちに耳が慣れたのか、あるいはこれがエイジングというやつなのか。
装着については最初は難しいかもしれません。慣れれば普通のイヤホンとほぼ変わらない速度でいつもの位置に着けられます。
全体的にハッキリとした音ですが、低音の解像度が特に高いです。T.M.Revolutionの「resonance」「crosswise」等がわかりやすい。ベースとか聴き分ける能力は低音重視モデルよりも高いのでは。




INAIR M360という製品について

超ざっくりいきます。ドライバー(音を出す装置)をスポンジで覆って耳に入れる、インイヤースピーカーと呼ばれるものです。音を出す→イヤーピースを通して耳に伝わる、というイヤホンの形式とは違います。ドライバーから出た音が直接耳の内部を伝わって聞こえます。

ちなみにオンキヨーのDAP、『DP-X1A』に直挿しで聴いた感想です。









脚色の少ない、乾いた音

乾いた音が何なのか、自分でもうまく説明できません……。とにかく飾り気がないというか、音源そのまま感がありますね。ギターとかは迫力があるけど、ちょっと疲れる音になることも。





低音の量は控え目

ほかのレビューでも言われてますね。空気感というか、ぼやけた量感はないです。DAPが違えば増えそうな気もします。量が少ないだけで輪郭のハッキリした低音がちゃんと鳴っているので個人的には好みです。恐らくこの製品で最も賛否が分かれるところ。
あまりにも聴こえなかったら後述の装着方法の問題かと。






解像度の高いハッキリとした音

ここも大きな特徴です。広く響く音ではありますが、きっちり鳴るって感じです。
ここは音源の影響も大きいです。特にキックがピシッと押さえられるか、ブワッと響くかは音源次第。





分離、聴き分け能力の高さ

ボーカル曲に合う特性です。オケが多少うるさい曲でも、ボーカルがしっかりと通って自然に聴けます。特定の音に意識を向けた時に、その音だけを聞き取りやすいです。






音場の広さ、定位

これを目当てに買う方も多いでしょう。そして感想記事的にはここが最難関です。まず伝えられることは開放型ヘッドホンとは何かが違うってことです。何が違うんでしょうねぇ……(語彙力の限界)
真面目に説明すると、開放型は耳元から少し離れた位置から音が聴こえていることを感じられますが、INAIRはそうでもないです。脳内定位ってやつでしょうか。でも確かに遠くに音があって、距離があるのがわかるんですよ。なのに距離によって音が減衰せずにスッと入ってくる。スピーカーとも違うような(良いスピーカーはこういう聴こえ方をするのかもしれませんが)。 
定位はわかりやすいです。コンサートホールを意識した音源では楽器の位置がわかります。 
こう書くとどれだけ変な音なんだって思われそうですが、慣れれば普通です。私も初めての試聴では意味がわからない音だと感じました。製品版を手にして数日、かなり慣れてきて自然に聴けています。逆に言うとこの要素だけに過度な期待を寄せるべきではなさそう。 






装着方法

装着方法ってどういうことだ?と疑問に思うのは当然です。普通はイヤホンやヘッドホンなんて着けるだけです。せいぜいシュア掛けとかあるくらい。
ですがINAIRに関しては特殊な装着方法があり、ここを間違えると低音が消し飛びます。
説明書に書いてありますが、試聴時なども考えてここで伝えておきます。
簡単に言うと、ケーブルが繋がっている小さい本体部分を耳たぶの中に入れてしまうのがオススメということです。手順としては耳元にスポンジを押し付けてから、耳たぶを親指と人差し指で軽く引っ張りながら中指で本体を押して微調整するのが安定します。
音を出しながら良い感じに聴こえるところを探すのが大事。耳の形や大きさは個人差があるので、他人のやり方はあくまでも他人に合うというだけです。
私の場合は本体を耳たぶから出して少し下げて角度を上向きにしても同じような聴こえ方をします。こちらの方が手早いです。 






装着感について

小さくて軽い製品で、スポンジが柔らかいです。着けた直後は『着けてるな』感がありますが、少し使っていれば着けていることを忘れるレベルです。






ハード面、ケーブル等について

思っていたより良かった、という点ではここが一番です。
プラグ周りはL字型で折り曲げ耐性高そうなゴツさ。ケーブルは左右の分岐までは布巻き。分岐点も強そう。リモコンはしっかりした操作感。強めに押してカチッと反応してくれます。iPhone7では動きましたが、DP-X1Aでは動きませんでした。Android6が対応外なのかボリュームを回して操作するタイプのDAPだからかはわかりません。





まとめ

特殊な品であることは理解しているつもりでしたが、改めて考えるとぶっ飛んだ存在ですね。音場以外の音質面においても個性が強いです。
最初は装着感が良いから誰にでも薦められる、なんて考えていました。使ってみると、そこらの流行りの高コスパイヤホンとは違う方向性の音で、これはオーディオオタク向きかなー、と認識が変わりました。
初心者に1万円する製品を薦めるなら、それ単体で全ての用途をカバーできないと厳しいです。INAIRは遮音性が高くなく、低音の量は少なく、高音は装飾が少なめでキラキラ感や華やかさは控え目です。音源や状況によって使い分ける選択肢のひとつとしては最高クラスで、1万円という価格も安く感じます。しかしINAIRのみでは不都合な場面もあるでしょう。
ただひとつ思うのは、流行りの方向に寄せて無難な音を目指していたら、ここまで面白い製品にはならなかったのではないか、ということです。
音が良いのは当たり前になりつつある今のポータブルオーディオ界隈において、INAIRはとても面白い、使ってみて楽しい製品という点で固有の価値があると思います。






以下、細かい点や今後の展望についてです。更なる長文化、具体例のジャンルの偏り等、お覚悟を。





タッチノイズ

完全に密閉された構造ではないので、頭の中を覆いつくすようなガンガンとした音を食らうことはありません。外で歩くならともかく、室内で使う分にはケーブルクリップも使う必要はなさそう。
音楽を聴いていても似たような傾向があります。アイマス曲で言うと『サイキック!ぱーりーないと☆』とか『Take me☆Take you 』の最初の部分は、頭の中全体にガッと来るような強めの音です。INAIRで聴くと空気感がなく、音として聴くことができます。迫力には欠けますが、耳に優しい。 
空気感、という面では低音でも特徴的です。『名前のない怪物』のような、再生環境によっては低音の響きで空気感が作り出される曲でも、輪郭のハッキリとした音を保っています。   





音源との相性

ロック系では、阿部真央さんの『這い上がれ MY WAY』では、ビシッとしたボーカル、響きが抑えられたドラム、主張しすぎないものの存在感は強めのギターといった印象。ボーカルの通りの良さがメッセージ性の強めな歌詞と相性抜群。音数を増やしすぎない曲なので、それぞれの音の響きも全体の明るくかっこいい雰囲気も楽しめます。
『戦車道行進曲!パンツァーフォー!』の最初のドラムロールはCD版とハイレゾ版で情報量の差が出るところですが、手持ちの環境ではINAIRが最も大きい差でした。解像度の高さ、原音の影響を強く受ける傾向はハイレゾ向きとも言えるかも。 
しかしガルパンのサントラとの相性は微妙なところです(特に劇場版)。低音と空気感の少なさと、ホールのような空間をイメージした音源は一長一短の組み合わせ。定位はしっかりしているので、どの楽器がどこにいるのかは非常に掴みやすいです。このあたりからもフラットで音を伝えることに注力したINAIRと、心地良く聴こえる音を出そうとする他の製品の方向性の違いが感じられます。
ChouChoの『カワルミライ』は相性が良い曲です。引っかかる感じがない綺麗な歌声が他の音に邪魔されずに届きます。もちろんオケも明るく鳴っていて、独特の音場や音域特性をフル活用できます。 
個々の音源次第なのは前提として、大雑把にではありますが曲の相性の法則性が見えてきました。
まずバンド系の重なる音の数が少ない曲は有利です。これは個別の楽器の音と全体での雰囲気を両立しやすいからだと思われます。
女性ボーカル、オケも高めの音が多い曲も有利。これは純粋に音域特性に合っているから。ただしキラキラ感はあまりないので、寂しい音に聴こえる可能性も。
苦手なのは重低音寄りの曲とかかな?
アイマス曲も楽しめます。特にハイレゾ版は。『CHANGE!!!!』ではクラップ音と他の音でうまくバランスが取れて特別聴きやすくなってます。『Do-Dai』は声と他の音の両立性能が活きているだけでは終わらず、複数人ボーカルのひとりひとりの声の魅力をしっかり出してくれます。『Romantic Now』の瞬間的な音の盛り上がりのリズムの中でもみりあちゃんボイスを堪能できます。『Star!!』はアイマス曲でも屈指のダイナミクス活用曲ですが、音のピークでも痛みや苦しさがまったくないです。INAIRは音量大きめ推奨のアイマスハイレゾには良き相棒でしょう。
相性の良い曲を探せるのはオーディオ沼の住民的には利点ですよね。一般的には面倒なのかもですが。





楽しみ方

高額なヘッドホンに手を出した時、この曲はこんな音があったのかと気がつくことがありました。INAIRでは、この音はこう聴こえることもあるのかと驚くことがあります。特にユーロビート系統の曲でそれが強いです。不思議なことに特定の方向性に向かうわけではありません。広く、長く響くこともあれば、スッと音が抜けることもあります。そんな音を見つける楽しみもある、という話です。






DAP、音の上流について 

DP-X1Aに直挿しで聴いています。以前使っていたソニーのウォークマンAシリーズの方が低音重視だったので、そっちの方がリスニング向きになるかもですね。
ポタフェスで試聴した時は鳴らしにくいと感じましたが、静かな環境ではそうでもないです。ローゲインでも普通に鳴らせます。
イコライザーでの調整は微妙でした。というか輪郭がハッキリする傾向が強すぎて、これで低音が強いと音楽としてのバランスが悪く聴こえてしまいます。
アップサンプリングは良いです。音が丸くなります。原音や聞き取りやすさから聴き心地の良さに寄る感じ。






音楽再生以外の使用

ゲーム、映画などにも向いているのでは……と思いましたが、ここは音楽以上にシビアなところでした。 
World of Tanks Blitzという、名前の通り戦車で戦うスマホゲームで試してみると、あまり今までと変わりませんでした。理由は明白です。戦闘中に音なんて聴いてない!この手のゲームは考えることが多くて、音なんて必要だと思った時に一瞬意識に入れるくらいです。加えて言うなら、原音に忠実な印象のINAIRでは、ゲームの音そのものがあまり良くなければ迫力も出ないという問題もあります。
通話しながら協力プレイをするのには向いています。密閉型と違って自然に声を出せますし、相手の声も聞き取りやすいです。
音ゲーをやってみると臨場感が増します。アイドルマスターミリオンライブシアターデイズ(通称ミリシタ)はライブ演出を楽しんでアイドルと触れ合うゲームで、難易度の高い譜面に挑ませてくる傾向ではないので相性が良いです。 
非常に良かったのがニンテンドースイッチのゼルダの伝説ブレスオブザワイルド。このゲームはオープンワールドならぬオープンエアーを名乗る程の没入感が売りですが、その方針とINAIRの音がバッチリ合います。鳥のさえずり、足音、戦闘時の金属を打ちつける音など、全ての音が自分の周囲に広がっているようで、ゼルダの世界に入り込めます。敵の位置や仕掛けが発動した時の効果音の定位も掴みやすく、純粋にプレイしやすくなるという面もありました。 
RPGアプリのFate/Grand Orderをプレイした時は特に何も感じませんでした。定位も分離もあまり影響しないことは予想通りです。
ゲームは本当に音源の質と相性の問題だと実感。
動画視聴でも音源次第だという印象は変わりませんでした。VRとの組み合わせは興味がありますが、ちょっと予算が厳しい。






遮音性について

低いです。元から高くするつもりはない設計ですから。現在進行形で普通の音量で聴きながらドア開けっ放しの隣室の会話内容を聞き取れています。酔っ払いなので声大きめですが。






装着感について 

『着けていて嫌な感じがしない』ではなく『着けている感じがしない』感覚は初めてです。 
自分でベストポジションを探せることで様々な人の耳に合うとも取れるし、人によって受け取れる音に差が出ているとも取れますね。
慣れれば簡単にいつものポジションに入れられますが、初日はちょっと戸惑います。
ちゃんと聴きたい場面ではなくて、でもスピーカーは使えない……という時に耳元に置くくらいの使い方ができるのは地味に便利。
今までとは全く違うことをするので、無理すると耳の変な所が痛くなったりします。
問題点としては、左右で差が出てしまいやすいということがあります。私の場合はどうしても右側がよく聞こえて、左側が薄くなる傾向があります。人間の耳も完全に左右対称ではないでしょう。eイヤのだいせんせいもブログのカスタムIEMの記事で左右の耳の大きさが違って苦労していると語っていました。INAIRのような耳に自然に合わせてくれる製品では、装着できるからこそ聞こえ方に差が出てしまいます。もちろん同じ聞こえ方をするように、左右で違う着け方をするというINAIRならではの対抗策は有効です。このあたりは長所と短所が同時に発生している感じですね。






後継機について

実は公式情報で既に次の製品について言及されています。製品仕様の欄にも有線、無線の他にトゥルーワイヤレスと思わしき存在があります。
今のところは更なる高音質とリケーブル対応、リモコンなしのケーブル、といった要素が意見として目立つようです。
個人的には、有線と無線だけでなく音の傾向やケーブルの仕様などで複数のモデルを発売してほしいところです。ポタフェスで様々な製品を試聴してみて、1万円を切る価格帯でもすごく音が良かったんですよ。もう音が良いのはスタート地点で、そこから他の理由で買うものが決まっていくのではないかと思います。INAIRはせっかく強烈な個性を持っているので、無理にひとつの製品にまとめようとして無難な仕上がりになってしまうのはもったいないです。値段という問題もエントリーモデルとハイエンドモデルに分かれていた方が有利でしょうし。
リケーブル対応については、断線対策にはなるものの結局は端子部分が破損しやすいことには変わりなく、このサイズの製品にはマイナスになりかねないという懸念があります。でもケーブルで音の変化を楽しむことは楽しそうですよね。いくらでも金がかかりそうなので手を出したくはないです。
装着感については、微調整できることがメリットであると同時にデメリットにもなっているのが現状。左右で音に差が出てしまうことや、安定して同じ音を聴くのにコツが必要なことが、今後どうなるでしょうか。
今回はいい買い物をさせてもらったので後継機が来たら問答無用で買うと思います。






まとめ

今までの怪文書を全部読んでここまでたどり着く方はいるのだろうか。
要するに個性が強くて私は好きだけど、人によっては気に入らない部分もあるだろうってことです。
他のイヤホン、ヘッドホンとは異なる体験ができるので、既に何本も持っている人にこそオススメですね。



ポタフェス2018秋葉原の感想③ その他、総括編

ポタフェス2018秋葉原の感想③


1週間も経ってしまったのでメモ書きをほとんどそのまま投稿します。楽しいイベントでした!


オウルテック

なんか投票やってた。
Aが多数派。俺もA。というかBがドンシャリ傾向で流行りの音ではない。
それぞれ何だったのかわからない。というか1階はステージの音やら気温やら人の多さやらで到底まともに試聴できる環境ではない。場所が悪かった。


スタンプラリー

達成でeイヤ割引券に。抽選はイヤホンケースだった。ワイヤレススピーカーとか貰っても使わないから当たりなのでは。


Astell&Kern

ヘッドホンアンプのACRO L1000を試せた。確かに出力高そう。接続も種類があって良さげ。意外と小さくて可愛い。ボリューム操作が面白い。


ACTIVO CT10

シロちゃんがアンバサダー。聴かなかったけど、動画が流れてて終始人がいる人気地帯だった。シロちゃん可愛い。


SATOLEX

Tubomiシリーズを色々と試聴。無難な音なら安くていいのが他にいっぱいあるので、個性のある音のが気になった。
真鍮製は華やかな高音。シャリつくと見る人もいるかも。解像度重視ではない。
銀製はシャリシャリしてた。でも嫌な感じではない。こちらは音の輪郭がハッキリしてる。
コスパ考えるとDonguriの方がオススメ。


Pioneer

シュア掛け機を一通り試した。音的に良いのはわかるけど、個人的にはシュア掛け苦手。
音的には普通。


エレコム

重低音モデルは音も装着感も好きじゃなかった。特に中位モデルはなぜか耳に合わなくて着けられなかった。
普通のハイレゾ対応のやつ(恐らく『EHP-CH2010』)は普通だった。同価格帯でもっと良いのありそう。5千円〜1万円のハイレゾマーク付きはあまりにも激戦区だからしょうがない。
抽選でハンドスピナーを貰った。
仕事柄、ベアリングを毎日見ているのであまり嬉しくない。中国製でも回るんだなーという偏見丸出しの感想。



イベント全体のメモ

会場はわかりやすい。大体こっちかな?で歩いてて目に入る。
1階が目立つから有利……かと思いきや人の動きとかステージが近いとかで試聴には不利。地下1階と2階は特に差はなさそう。
ステージは想像よりも小さかった。なんとなく近寄りにくくて見なかったので詳細不明。
各企業でブースには差があった。常に人が並んでいるところから、なんとなく怖くて座れないところまで。基本的には知名度が高い程に敷居が低い。大手だからイベント慣れしているのか、新規層取り込み狙いだからなのか。いずれにせよ初心者的には見たことある名前に引き寄せられておくのが無難。


まとめ

物販、ステージ、各企業ブースでの試聴と、人それぞれの楽しみ方があるイベントだった。今回は試聴メインだったけど、次回は違うこともしてみたい。ツイッターとか見ると、オフ会と化してるケースもあるみたい。コミュ障には関係のない楽しみ方だけど憧れる。
少数派ながら女性もいて、年齢層も幅広かった。誰がいても浮くってことはなくて、居心地は良いイベント。
秋葉原にはeイヤもヨドバシもあって、いくらでも試聴できるけれどイベントはまた違った感覚。次はそれなりの予算を組んで挑む!





Google AdSence始めました

収益化報告


Googleアドセンスというサービス利用して広告を配置してみました。流行っていた数年前にアフィリエイトなんてやるものではないという結論に到達していましたが、興味はあるので試してみます。

無料で作成できて広告がないブログだからBloggerを使い始めたのに、自分で広告を載せるという謎ムーブ。

最初に言っておきますが、儲からないと思います。そもそもこのブログは閲覧数が少ないし、そんなに増やす気もないです。

利便性については大して落ちないはずです。Googleのサービスだけで完結させているので、変な挙動をしたり、嫌がらせみたいな広告が出現したりすることはないでしょう。


不定期にはなりますが、収益部分の情報はそのうち載せると思います。



念のために追記
このブログでは広告、収益について報告をすることがあります。しかし、それは広告をクリックすることを求めたり、誘導したりするものではありません。興味がある方のために情報を公開しているだけです。

ポタフェス2018秋葉原の感想② DENON、 JAYS編

ポタフェス2018秋葉原の感想②

DENON

ヘッドホンを3種類、試聴しました。
高級機の『AH-D5200』『AH-D7200』そして、ワールドウィッチーズコラボでポータブル寄りの『AH-1200』
正直な話、高級機は両方とも微妙でした。もちろん音はいいんですが、値段から考えると物足りない感じです。個人的に低音の量は少なめが好みなのでそのあたりも要因です。あと原因不明の装着感の悪さがありました。これは偶然、私の頭に合わなかっただけの可能性が高いです。
『AH-D7200』はこの文を書いている時点のeイヤ価格で7万5千円。ここまで出すなら、もう少し頑張ってパイオニアの『MONITOR5』を買った方が……。
反面、ウィッチコラボの『AH-D1200』は良かったです。全体的に細く、軽くまとまっていて、ポータブル用途を考えられている機体。それでいてイヤーパッドは耳を覆うオーバーイヤーで装着感は良いです。
以前『AH-D1100』を聴いた時はドンシャリ傾向が強すぎて好きになれませんでした。こちらはある程度緩和されて聴きやすい音になっていると思います。ボーカルが埋もれにくくなったのでウィッチコラボとしての役割も問題なさそうです。
解像度、音の分離も、それが極端に得意な機種と比べなければ同価格帯では十分かと。

アストロガールズのシールをもらいました。デノンのイメージキャラクターだそうです。かわいい。



JAYS

『u- JAYS』というヘッドホン。完全にポータブル用途です。eイヤ価格で2万円程。  

画像のように本体の側面部分をスワイプ操作できるらしいです。かっこいいし楽しそう。
残念ながら私のDP-X1Aはポタフェス会場の電波すし詰め状態に耐えられず、複数のブースで何度試してもBluetooth接続することはできませんでした。有線接続も可能なので試聴はできました。
25時間と再生可能時間が長く、イヤーパッドは簡単に取り外せます。オンイヤー型、棒のようなヘッドバンドの見た目通りの装着感です。軽さは良いと思います。 

音については何も触れなかったことから察してください。



ポタフェス2018秋葉原の感想③
その他、まとめ編

https://audio-anison.blogspot.com/2018/07/2018.html?m=1

ポタフェス2018秋葉原の感想① INAIR、茶楽音人編

ポタフェス2018秋葉原の感想①

INAIR、茶楽音人編


開場後、11時20分くらいかな?到着です。
会場前にシロちゃんがいました。かわいい。地図をもらったりしつつふらふら。とりあえず人が少ない2階に避難。



INAIR M360

佐川さんに顔を覚えられていました。試聴会に2回以上来る人は珍しいのでしょう。製品版を聴くのは初めてだけど、音は期待通りです。普通のイヤホンは耳元で鳴った音がよく広がるって音場なのに対してINAIRはそもそも遠くから音が聴こえてきます。でもその距離によって音が減衰していない、が近い表現かと。
装着感は試作版から変わらず良好です。少し着ける位置や角度を変えるだけでもそれなりに変化が出るので、これを買って最初にやるべきことはベストポジション探しかと。
あと意外と鳴らしにくいです。DP-X1Aローゲインで音量が100を超えます。恐らく音の出力とそれを耳で受け取る方式が普通と違うからで、機械的な問題ではないと思います。
このブースは常に人がいて注目度の高さを再認識しました。 




茶楽音人(さらうんど)

イヤホンを2種類。 
Co-Donguri Brass
Co-Donguri Balance 2.5
を試聴しました。
確かに見た目はどんぐりです。真鍮製の筐体が特徴のイヤホンです。ヘッドホンをメインに考えていたのでこの機種のことは知りませんでした。
装着感は悪くないです。ちょっと深めに耳に入る感じで安定します。直前にINAIR聴いてたから比較対象が強すぎただけで、こちらもストレスがないです。
真鍮製と聞いてどんな音がするのかと期待していましたが、普通の範囲内の音です。考えてみれば当たり前のことですが。田村ゆかり姫のfancy baby dollを聴くと、高めの音は刺さらずに華やかな感じでした。音場が特別広くもないけど自然に聴こえます。アンバランスの方が聴き疲れしにくい優しめな音です。バランスでは中域の量が増えたわけではないですが、ボーカルが強くなった(前に出てくる感じ?)気がします。ボーカル曲をメインに聴くならバランスの方がいいと思いますね。


 メモ帳をもらいました。そこまでキツくなく、しっかりポタフェスっぽさもあるデザインで気に入りました。




その②
DENON、JAYS編





Yes! Party Time!!(ハイレゾ版)感想

Yes! Party Time!![ハイレゾ版]


ハイレゾ配信のM@STER版です。メンバーは島村卯月(CV:大橋彩香)、渋谷凛(CV:福原綾香)、本田未央(CV:原紗友里)、安部菜々(CV:三宅麻理恵)、赤城みりあ(CV:黒沢ともよ)の5人。
デレステVRの曲だったり初披露がライブだったりするらしいです。デレステではハイファイ☆デイズのメンバーで歌ってたりするみたいです。デレステできてないけど



では曲の内容です。タイトル通り、盛り上がる曲です。実はこの曲の紹介文で4つ打ちという単語を初めて見ました。ハウスミュージックとかダンス、パーティ系の雰囲気をバリバリに放ってますね。

ボーカルは分離がすごいです。CD版でも声の左右振り分けは立ち位置を意識していましたが、ハイレゾの方が声が重なっててもちゃんと聴こえます。みりあちゃんが元気!凛ちゃんはテンション高いのは珍しい気がしますね。可愛い。こうして聴くとウサミンと未央ちゃんは少し声が似てる?わーって感じが似てるのかな(語彙力の重要性)。卯月ちゃんはさすがの安定感です。歌声と話し声のイメージが近いですよね。

ボーカル以外の音では4つ打ちが気持ちいいです。高めの音もガンガン入ってるのでドンシャリ環境で聴いたらボーカルは埋もれそうです。リズムがわかりやすく、コールは入れやすそう。コール入れたことなんてないけど
最初から音多め、サビから入るといった特徴からもパーティ感出てます。正直、この曲ほどライブで聴きたい(見たい)と思う曲はないです。間奏までバッチリ盛り上がります。

再生環境の話。音が遠いと損する曲だと思います。開放型向きではないかも。低音が強いとバランス悪く感じますが、このあたりは純粋に好みの問題でしょう。そもそも私のメインがDP-X1AとRP-HD10の組み合わせなので、そういう音が好きってだけです。

途中にほんの少し無音になる間があるのでホワイトノイズなんて発生してたらノリきれません。ハイレゾを再生できない環境でもアイマスならハイレゾ版を聴く意味はありますが、ある程度良い環境で聴くべきです。
CD版ではどうしても平べったいというか、音が横に並んでる感じになるので、この曲はハイレゾでこそ本領発揮できますね。

いきのこれ!社畜ちゃんの感想

今回は漫画。『いきのこれ!社畜ちゃん』の感想。


関係ページリスト

ツイッター
原作者のビタワンさん
作画担当の結うき。さん
スピンオフ作品『いきのこれ!社畜ちゃん~後輩ちゃんオタ活動記~』の作画担当の涌井想太さん

公式ブログ


まずは形式から。メインコンテンツは毎週日曜日の20時過ぎにツイッターに投稿されている4コマ漫画です。土曜日にもスピンオフが投稿されています。こちらは社畜ちゃん以外の登場人物がメインで仕事外の内容が多いです。
これまでに投稿された分は公式ブログで見れます。
単行本も3巻まで発売中です。
ニコニコ静画でも読めたりするらしいです。

メインではないコンテンツもたくさんあります。実はこの記事書くために調べて初めて知った内容もあったので公式ブログの一覧を確認推奨。
動画なんかは以前目にした時よりも圧倒的に増えていてびっくり。
ビタワンさんも社畜ちゃんもIT企業勤務なので、プログラミング関連とかが目立ちます。

内容について
主人公である社畜ちゃんは都内にある普通の小さなIT企業に勤めています。システムエンジニアという職種だそうです。終電帰宅や休日出勤が恒常化しているようですね。まあ名前が社畜ちゃんですからね。
百合豚としては社畜ちゃんの交友関係が気になるところです。後輩ちゃんから慕われ、先輩さんの家に頻繁に泊まり、同期ちゃんとはお隣さんでべったり、バイトちゃんの憧れの存在、妹ちゃん(唯一の名有り、小春ちゃん)はお姉ちゃんを養うとまで宣言……と全正面作戦状態です。第二次世界大戦のドイツでももう少しおとなしいです。
題材が題材なだけにブラックなネタもありますが、誰でも共感できるネタも多いです。プログラミングなんかも本編で登場する時は知識がなくても大丈夫です。そこら辺は配慮されてます。


社畜ちゃんという企画そのものの在り方について。
TwitterやPixivで話題になった漫画がweb漫画として掲載されたり単行本が出たりすることは、今時そう珍しいことではないです。その流れの初期勢の一角が社畜ちゃんです。同時期にはついったーさんあたりも似たような流れを辿っていたと思います。
社畜ちゃんブログを見ると最初の漫画(作画が結うき。さんになる前)は、なんと2014年12月!そして単行本1巻は2016年5月。私も正直いつから社畜ちゃんを知っていたのかわかりません。少なくともリンゴスレイヤー社畜ちゃんはリアルタイムでプレイした記憶があるような……ってレベル。
涌井想太さんのスピンオフは後輩ちゃんやバイトちゃんに焦点が当てられた話で、こちらも単行本出てます。
フルボイス動画やアラームアプリなんかもあります。
スピンオフは例外かと思いますが、全体的に作者のビタワンさん自身で企画、実行している感じです。宣伝も恐らく最も大きいのはビタワン先生のツイッターでしょう。
最近では出版社が宣伝も何もしてくれないからと作者さんがツイッターで頑張っている様子を見かけることもあります。ビタワンさんの場合はメインの読者層が自然と社畜ちゃんを目にする環境を何年もかけて作り上げたので、どちらかと言うと出版社が主体で宣伝をする必要はあまりないのかもしれません。

社畜ちゃんは百合豚、社畜、スマホゲー課金廃人、学生など様々な立場の人が楽しめると思います。一方で、SNSや掲示板を利用しない人はパロディネタを楽しめなかったり、そもそも興味のない話題が出てきたりするかと。
ツイッターで新規層をさらに取り入れるためには、わかりやすくて連続性のない話題が望ましいです。しかし今まで社畜ちゃんを追ってきた人々に需要があるのはキャラクターの掘り下げや新たな関係、新キャラの登場などでしょう。
これから先、漫画の内容も社畜ちゃんという企画全体もどのように進んでいくのか、前例がそうそうない経緯の作品なので予想がつきません。

今のところは打ち切り候補ではない……というようなことを少し前にビタワンさんが言ってましたので、しばらくは安心して見守れますね。